2018年10月22日
こんにちは。
前回はHACCP(ハサップ)の「原材料検査では、どのような検査をすればいいか」ついて書きました。
今回は「原材料検査の抜取サンプルの量や頻度と検査の方法」について書きます。
原材料検査の抜取サンプルの量や頻度について
原材料検査の抜取サンプルの量や頻度は、検査結果の信頼度に大きく影響するので、
原材料の種類による特性を十分考慮し、適切なサンプル量と頻度を決定することが重要です。
具体的には、ロット内での
- 品質のばらつき
- 検査合格率
などの過去のデータにより決定します。
つまり、
- 想定されるリスク発生の頻度
- その発生した場合の重篤度
により決定されます。
ここで大切なことは、現状におけるリスク評価をしっかり実施しておくことです。
原料物検査の方法
検査の方法は、微生物検査や理化学的検査については、
公定法による検査を原則としますが、実務上は検査時間や設備の関係から簡易法で行うことも可能です。
ただし、この場合は公定法と簡易法の結果の相関について把握しておくことが必要となります。
また、目視や官能検査では、検査を実施する人によって結果のばらつきが出ないよう、
検査方法についてルール化し、マニュアルを作成することにより統一的な手法で行う必要があります。
異物検査の場合ですと、
- 欠点となる異物や夾雑物の種類大きさ、形状など
- チェックに要する時間
について定めておき、検査制度のばらつきがないように考慮します。