HACCP(ハサップ)の原材料検査の結果判定についての具体例

2018年10月25日

こんにちは。

 

前回はHACCP(ハサップ)の「原材料検査の結果を適切に判定するには」ついて書きました。

 

購入ロット内での品質のばらつきが大きい原材料については、

該当するロットを傾向値として捉え、総合的に判定することが必要であることを書きましたが、

その具体例について今回は書きます。

 

購入ロット内での品質のばらつきが大きい原材料についての検査による結果の判定について

例えば、豚肉の検査で硬骨が発見された場合です。

豚肉の硬骨については、1個が発見されればそのロット全てに混入しているとは必ずしも言えません。

そこで、この納入メーカーの過去の履歴を調べ、

  • 単発的に混入していたのか
  • 過去にも数回の混入があったのか

を総合的に考慮し、

前者であれば改善警告の上で使用、後者であれば返品処置とします。

 

ただし、生物的危害や化学的危害による欠点は、

傾向値で判定することに問題があり、検査のサンプル中1検体でも欠点があれば返品すべきでしょう。

 

また、パン粉や調味料などのようにロット内での品質のばらつきが少ないものについては、

該当するロットの抜取検査のみで判定することが可能です。

 

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