2018年10月09日
こんにちは。
前回までHACCP(ハサップ)の「検証方法の設定」について書きました。
これまで書いてきたモニタリングや修正処置は、記録を取っておく必要があります。
今回から「記録とその保管管理の方法」について書きます。
記録の維持管理について
記録を取るということは、
- HACCP(ハサップ)プランが適切に運用されていること
- 万一逸脱した事態が発生しても適切な処置がなされたこと
の証拠になります。
また、
- 今後同様の問題が生じたときの重要な参考資料となる
- 商品の品質不良が発生し、出荷停止や回収を行う必要が生じたときの当該ロットの特定や原因調査が容易にできる
といった効果もあります。
食品衛生法では、
食中毒発生時の原因究明と被害拡大の防止を目的として、
食品事業者が「必要な限度において、仕入れ先の名称など、記録の作成・保存に努めること」を努力義務としています。
さらに、記録はしているが、何をどこに保管しているか分からないというケースがあります。
記録は、保管責任者、保管場所、保管期間を明確にしておき、必要な時すぐに取り出せるように管理しておくことが大切です。