2018年10月02日
こんにちは。
先日からHACCP(ハサップ)のモニタリングについて詳しく書いています。
以前、モニタリング実施のポイントの5点を書きました。
今回は、モニタリング実施のポイント5つ目「モニタリング結果・処理の記録、保管は適切に行われること
」について書きます。
モニタリング結果・処理の記録、保管は適切に行われること
モニタリングの結果や処置の記録には、チェックシートや報告書が用いられます。
チェックシートの様式は、モニタリングの目的によっていくつかのパターンがありますが、
一般的には、以下ふたつの方式があります。
- 測定した結果の数値をそのまま記入する方式…測定の頻度や検体数が少ない場合に使用される。
- ヒストグラムを使用する方式…測定頻度、検体数が多い場合に使用される。
ヒストグラム方式を用いる具体例としては、
加熱温度や製造重量のチェックの例がありますが、
ヒストグラムにより、
- 製造工程でのばらつきや平均値がどの程度であるかを即座に推定すること
- 時系列的な変動についてリアルタイムに把握すること
ができます。
チェックシートの様式を設定する場合、
いずれの方式にも共通して記載すべき事項として次の項目が挙げられます。
- チェックシートの名称と識別のための様式番号
- 工場名及び該当する部署名
- 製品名及びロット番号
- 製品の規格(重量、入数)及び区分(市販用、業務用)
- モニタリングを実施した日及び時間
- 管理項目と管理基準もしくは製造基準
- モニタリングの結果(数値、判定)
- 問題がある場合の内容及びその処置
- モニタリング担当者名(サイン)
- モニタリングの検証者及び該当部署の管理責任者名(サイン)